これまで イタリア編、フランス編、トルコ編、ポルトガル編 をお届けしてきた『2部リーグ観戦記』シリーズ。
第5弾の今回はイスラエル特集。
2012年に私が2試合を観戦した際のエピソードを写真とともにお伝えします!
イスラエルというと1部リーグでさえなじみのある人はあまりいないと思いますし、国そのものも「敵対」「戦闘」「テロ」というイメージを常に持たれがちだったりしますが、
ここで経験したことや交わした話は、それまで日本に居ながら漠然と抱いていた先入観とは大きく異なるものでした。
この2部リーグ観戦記シリーズで初めて前編・後編に分ける必要があるくらい濃厚な体験でしたし、シリーズで一番突っ込みどころが多い内容にもなっていると思いますので(笑)、ぜひお楽しみください!
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イスラエルの2部リーグ「Liga Leumit」
まずは、イスラエルの上位リーグの構造から。
トップカテゴリーは「プレミアリーグ」で、UEFAリーグランキングではクロアチアリーグに次ぐ21位。
14クラブが所属しており、UEFAチャンピオンズリーグ常連のマッカビ・ハイファやハポエル・テルアビブなどが代表的存在です。

この中でも、北部のサフニンを本拠地とするブネイ・サフニンはアラブ系のクラブで、2008年にNHKの特集で見た時にかなり衝撃を受けたんですよね。

ほとんどの試合では「アラブのゴミは去れ!」とか罵声やチャントを浴びるけれど、味方のサポーターは「神は偉大なり!」とアラビア語で返し、テルアビブでの2004年カップ戦決勝ではイスラエル各地からアラブ人が応援に駆け付けたという逸話も。
このあたりも、他国とは異なるリーグの成り立ちを感じさせるエピソードです。
続いて、2部に相当するのが「Liga Leumit」。
1955年に発足した16クラブ編成のリーグです。

イスラエルの独立が1948年ですから、2部であっても独立からほどなくして設立されたということですね。
その下に位置する3部相当が「Liga Alef」といって、32チームの構成。
16クラブずつ南北の2ブロックに分かれています。
2部の「リーガ・レウミット」の昇格・降格枠は、1部とも3部とも2チームずつ。
そして、もっと下のリーグも含めたカップ戦、日本でいう天皇杯に相当する大会が、私が2012年1月に観に行った「クヴィア・ハメディナ」(英語名:State Cup)だったのです。
なので、これまで載せてきたイタリア編、フランス編、トルコ編、ポルトガル編とは異なり、このイスラエル編は厳密に言うと「2部のリーグ戦の観戦記」ではないのですが、カップ戦での2部リーグ所属クラブ同士の対戦ということで大目に見ていただければと思います(^^;
イスラエル入出国時の注意点
続いて、イスラエルの旅行情報を。
イスラエルは長らくパレスチナ紛争でアラブ諸国との関係が悪いので、どこからでも入国できるというわけではありません。
空路での入国は、私が訪れた9年前の時点ではトルコ・ヨルダン・エジプトからに限られていました。
必然的に、日本から一番効率的なフライトはターキッシュエアラインズを利用したイスタンブール乗り換えということになります。

日本からイスタンブールまで約11時間、そこからテルアビブまでさらに約4時間と、トランジットを含めて片道18~20時間ほどを要する旅となります。
ヘタしたらヨーロッパ最西端のポルトガルよりも時間がかかる目的地ですね(^^;
また、陸路からイスラエルに入国することもできますが、パスポートにイスラエル入国スタンプを押されるとその後イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリアの8ヶ国には入国できなくなるという問題が。
そうした理由があるため、ヨルダンから入国し塩分が高く体が浮くことで有名な「死海」に行くというルートも旅行者に人気がありましたが、パスポートとは別の紙にスタンプを押してもらうという手続きを必要としていました。
私の場合は、パスポートの期限切れまで残り1年だったので空路到着時にはごく普通にパスポートへスタンプを押してもらいましたが…(笑)。
さらに、イスラエルは出国するのも結構大変。
国防上の理由からか、空港でチェックインした後に出国審査を受ける際、係員から選抜されると別室で長い事情聴取を受けることになります。
何を隠そう、私がコレにヒット。
40分がかりで入国の理由、入国前に行った場所、国内でしたこと、泊まった場所、食事した店、買い物した店とそのレシート、連絡をとった相手…などなど洗いざらい聞かれ、バックパックも全部開けられて「これはなんだ?」と聞かれたのでした。
このへんの体験談も、ある意味貴重と言えば貴重かもしれないので、後日別の記事でお伝えしますね^^
審査官も人間なのでおそらく身なりで誰を呼ぶか判断しているでしょうから、一般的な日本人旅行者は尋問される可能性は低いと思いますが、ルックスの胡散臭さに自信がある人は飛行機出発4時間前には空港に到着しておくようにしましょう。
未知なる国・イスラエルへの旅の計画と、イスラエル入国まで
もともと私が1月にイスラエルを訪れた理由は、正月前後に試合をやっている国が少ないから。
プレミアリーグなんかは毎年12月26日から1月3日頃まで連戦をぶち込んできますが、他の主要リーグは大抵クリスマス週で一旦中断するんですよね。
プレミアはその半年前にいっぱい観たので、この年末年始の時期はもっとコアな所に行きたかったのです。
そんな中、エジプトで1月1日に普通にリーグ戦があり、1月3日と4日にイスラエルのカップ戦7回戦が予定されるという情報を「SOCCER WAY」のサイトでキャッチ。
このサイト、日本も含め世界中のサッカーの試合スケジュールや結果が掲載されているので、メジャーな国からマイナーな国まで海外サッカー現地観戦のスケジュールを立てる時にはフル活用するといいですよ!
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この国内カップ戦「クヴィア・ハメディナ」は、7回戦といってもまだベスト64の段階。
9回戦の次が準々決勝で、決勝戦は12回戦に相当します。
そのため、7回戦はまだ2部や3部のクラブばかり勝ち残っている段階なのですが、7回戦32試合の会場を一つひとつ調べていくと、テルアビブの郊外でも3日・4日に連続開催となるそうなので、ここを試合観戦の候補にすることにしました。
この旅では、成田空港からターキッシュエアラインズを使ってイスタンブール経由でエジプトのカイロに行き、復路はイスラエルのテルアビブからイスタンブールで長いトランジット時間を確保して観光に充て成田に帰るというプランで発券。
成田12月31日発のイスタンブール行きはびっくりするくらいガラガラだったことが印象的でした。
「年末年始は飛行機が混む」と考えがちですが、31日に出国するような人はかえって少ないということなんですね。
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さて、このように東京⇒イスタンブール⇒カイロ / テルアビブ⇒イスタンブール⇒東京というオープンジョー行程での発券だったので、スターアライアンスでカバーできないカイロ~テルアビブの間は別手配。
直行便の航空券は(単純に需要が少なく競合もないため)8万円くらいかかったので、ロイヤルヨルダン航空を使ったJAL提携航空会社特典航空券でカイロ⇒アンマン⇒テルアビブと予約しました。
ロイヤルヨルダン航空なんてこの時まで存在を知りませんでしたが、ワンワールド加盟会社でJALマイルを使って乗れるので助かりました^^
そんな、黒い機体のロイヤルヨルダン航空がこちら。
この深夜のフライトでカイロからヨルダンのアンマンに向かいます。

3時間少々の登場で、未明にアンマン着。
アンマンでは無駄に乗り換えが5時間もあったのでベンチで仮眠することにしました。

ところが、誰もいない場所で集中して寝過ぎてしまったため、カウンターにダッシュすることに!
なのに結局霧で出発が1時間遅れたためすごく損した気になるという、ちょっと思い出深い空港です。

機内はほとんどがイスラエルの人で、ユダヤ教信者の人が着用するキッパー(頭に乗せるお皿みたいなもの)を乗っけた人がたくさんいました。

飛行機に乗って、無事11時頃にテルアビブ到着。

入国時は特に何も厳しく質問されたりはしませんでした。
キツいのは出国時です(笑)。
そういえば、空港から列車でテルアビブ市街に向かう時に「金貸してくれないか?」という怪しさ満点の掛け声から一緒になったドイツ人との話がのちの自分に影響を与えることにもなったので、このあたりのお話もまた別の記事で書きますね^^
全く文字が読めない路線バスで向かう薄暗いスタジアム
せっかくイスラエルまで来たので、着いたその日は宿に荷物を預けてから名門ハポエル・テルアビブの練習場に行ったり市街地でイスラエル自衛隊のパーカーやステッカーを入手したりとアクティブに街歩き。
テルアビブの街はそこまで観光地という感じではないんですよね。

結構立派な街並みです。
夕方、試合に備えてそのへんの食堂で早めの夕食を。
これで400円くらいなので、飲食の物価は日本より少し安かったですね。

食べ終わったら、いよいよスタジアムを目指すことにします!
会場となるウィンター・スタジアムはテルアビブ中心地から南東へ10kmほど行ったところにあるラマット・ガンにあり、宿のおっちゃんに聞いたらこのバスに乗ればスタジアムの目の前で降りられるぞと教えてもらったので、その方法に従ってバスに乗ります。
といっても、イスラエルのバスってヘブライ語全開で「読めない・書けない・言えない・聞けない・推測すらできない」の五重苦なので、運転手さんにウィンター・スタジアム、サッカー、フットボールと言って、いざとなれば降りる場所を教えてもらえる状況を作るのが大事です。
イスラエルのほか、アラビア語圏やギリシャなども同様ですが、言葉が一切わからない土地でもこの方法でスタジアムに向かえばなんとかなります。
おっさん・おばさん・塾帰りのこども?しか乗っていないようなバスは薄暗い住宅地を走り続けます。
ホントにサッカー場なんかあるのかよと思うような真っ暗な道でしたが、20分くらい乗ると前方にスタジアムと思われる照明の光が。
ホッとしてスタジアムの真ん前のバス停で降ります。

スタンド中央付近のところまで進むと、どこから人が集まっているのかわかりませんが、チームカラーの赤いウェアを着た人がそこかしこに。
この日のホームチーム「ハポエル・ラマット・ガン」は結構人気があるようです。
キックオフ40分前くらいの時点でチケットを買う人で列もできていたので、そこに並んでチケットを購入。
300円くらいだったと思います。
バックスタンドに陣取るホームサポーターの横で試合観戦
この日のカードは、Hapoel Ramat Gan 対 Maccabi Ironi Netivot。
どちらも当時2部にいたクラブの対戦です。
ハポエル・ラマット・ガンはいわゆる「降格組」で、半年前にプレミアリーグから2部に降格してきたチーム。
後日談ですが、この2011/12シーズンで再昇格してプレミアリーグに返り咲いています。
このウィンター・スタジアムはゴール裏の席がなく、バックスタンドにサポーターが陣取ります。
といっても、組織的なウルトラスというわけではなく、スタンドの上段に固まってただチャントを歌う、というきわめて牧歌的なスタイルでした。

前半のうちに、私の席から見て左のゴールへ攻めるホームのハポエル・ラマット・ガンが先制点を奪取。
点を取った選手が、自陣に戻る際にスタンドの弟?親戚?の少年たちの所まで走ってきてハグをします。

日本だとなかなか目にすることのない光景ですね。
後半に入っても、試合は1-0のまま推移していきます。
ホームチームがうまく時間を使い相手を焦らすと、アウェイチームのイライラが溜まりイエローカードが乱発。
トーナメントなのでどっちみち負けたら累積警告も関係ありませんし、このあたりの応酬はリーグ戦よりも派手になりますよね。

このまま、試合は1-0でタイムアップ!
Hapoel Ramat Gan 1-0 Maccabi Ironi Netivot
無失点で切り抜けたホームのハポエル・ラマット・ガンが、次の8回戦(ベスト32)へ駒を進めました。
勝利した選手たちがスタンドの声援に応えます。

サポーターも選手を讃えます。
上段のコアサポたちはずっと立っており、なかなかアツかったですね!

スペインや南米などのようにみんな三々五々歌いながらスタジアムから歩いて帰るというわけではありませんが、皆さん上機嫌でスタジアムの階段を下ります。
私は行きと逆のバスで帰りましたが、サッカー観戦後にバスに乗る人は皆無。
みんな歩いて帰っていったようなので、本当にこのラマット・ガン地区に住んでいる人ばかり観戦に来ていたようです。
なお、このハポエル・ラマット・ガンは前述のようにこのシーズンにプレミアリーグ再昇格を果たしたものの、続く2012/13シーズンでは再び2部降格。
しかしその一方で10年ぶり2度目のクヴィア・ハメディナ制覇を成し遂げるという、ジェットコースターのようなシーズンが続きました。
ちなみに、2002/03シーズンのカップタイトルはイスラエル史上初の「1部リーグ勢以外のクヴィア・ハメディナ優勝」だそうです。
現在の2020/21シーズンでは私が観戦した時と同様に2部に所属しています。
以上で、イスラエル滞在初日の試合観戦は終わりました。
翌日は、聖地・エルサレムへ日帰りをし、夜に再び同じスタジアムでカップ戦7回戦を観戦。
その模様は、次回更新予定の「後編」にて詳しくお伝えします!
後編でお伝えする試合は、まさかのアウェイ席での観戦に。
そこでは、思いもよらぬ出会いがあったり、テレビなどでは報じられないイスラエル・エルサレム紛争のイスラエル民間人にとっての受け止め方を聞いたりなど、現地にいなければまず経験することのなかった出来事ばかりでした。
そうした内容を、できる限り丁寧にお伝えしたいなと考えておりますので、ぜひまたご覧いただければと思います^-^
【 続編 】
せっかくなら2部リーグも観戦しよう!#5 イスラエル編【後編】 をアップしました!
◆ 世界66ヶ国を旅し 114試合を海外で観戦した経験、そして16シーズンにわたりJリーグクラブのコアサポをやっていた経験をもとに、海外サッカー・国内サッカー・代表戦などの情報や海外・国内の旅行情報、そしてマイルの貯め方も独自の視点でお届け!
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(この記事の情報は2012年時点のものとなります。)
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