5月15日にリーグ戦再開予定のドイツ ブンデスリーガ。
全ての会場が無観客試合となりますが、その開催に向けて スタジアムのスタンドにサポーターから募った写真パネルを掲出してチームを応援する という計画を実施しているクラブがあります!
それが、現在リーグ4位につけるボルシア・メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)。
何を隠そう、2004年に旧ホームスタジアム「ベーケルベルク・シュタディオン」の圧倒的な空気の中で観戦して以来、すっかり私が贔屓にするようになったチームです。
残るリーグ戦は9試合で、そのうちホーム「ボルシア・パルク」で開催されるのは5位レヴァークーゼンとの直接対決、ウニオン・ベルリン戦、ヴォルフスブルク戦、ヘルタ・ベルリンとの最終節の計4試合。
来季CL出場権獲得となる4位以内、いや、勝ち点2差で逆転できる可能性が残る2位フィニッシュに向けて(優勝とまでは高望みしません。笑)、現地での観戦はできないけれどどうにかして応援をしたい!ということで、日本に居ながら顔写真のパネル作成・スタンド掲出に申し込んでみました!
操作は簡単で、スマートフォンさえあればOK。
ということで、この記事ではボルシア・パルクへの顔写真掲出の申込方法や支払い手順などを画像とともにガイドしてまいります!
日本在住のグラートバッハサポーターなんて数十人いるかどうかだと思いますが(笑)、「俺の魂はスタンドに置いてくるぜ!」という方はぜひお役に立ててくださいね^-^
1 ボルシア・メンヘングラートバッハってどんなクラブ?
まずは、ボルシア・メンヘングラートバッハというクラブについて簡単にご紹介を。
創立は1900年。
愛称は「Fohlen」(仔馬)。マスコットも面白い顔の馬です。
1960年代から70年代にかけては3連覇を含むリーグ優勝5回と、バイエルン・ミュンヘンとともに国内を席捲。
74/75シーズンと78/79シーズンにはUEFAカップでも優勝しました。
その後はたまにリーグ上位に食い込む年はあったもののだいたい2ケタ順位の目立たない位置をウロウロするようになり、98/99シーズンにはとうとう2部に降格。
1部に復帰して再び地味な順位をさまようも、06/07シーズンにまた2部落ちし、1年で1部に戻ってきても08/09シーズンと10/11シーズンはギリギリでなんとか残留するという、すっかりエレベータークラブ感が定着する様相となりました。
(話は少しそれますが、)そんな中、私が最初にグラートバッハの試合を観戦したのが2004年。
ボルシア・パルクへの移転を夏に控えた、ベーケルベルク・シュタディオンでのラストシーズンでした。
フライブルクとの残留争いの試合で、0-2のリードを許す停滞感あふれる試合の中、後半に途中出場した選手の活躍で同点に。
この写真の中央付近(ゴールマウスのあたり)、追撃のゴールを決めてボールをセンターサークルに運んでいる闘志満々の選手こそ、その翌年に浦和レッズに加入し天皇杯優勝に導いたクロアチア人ストライカー、トミスラフ・マリッチだったのでした。
この熱気に満ちたベーケルベルクでの観戦を経てすっかりこのチームの虜に。
その後ボルシア・パルクでは4度観戦し、先日アップした 【特別企画】海外サッカーユニフォームで『STAY HOME』を作ってみた! 国内でセール品&レア物を買えるお店もご紹介 の記事でも2013年に現地で買ったグラートバッハのユニフォームを採用。
普段の生活の中でも家で昔のトレーニングトップを着て普通に過ごすようになりました。
(ジュニアが写りたい写りたいと言って割り込んできたのでこんなショットに…)
そんな、栄光の時代から30年あまりが過ぎて地味なお荷物クラブに成り下がったグラートバッハですが、特に劇的な終わり方だったのが10/11シーズン。
残り2試合で2勝しなきゃ降格、しかも優勝に王手のドルトムント戦が残っていて「詰んだ」としか思えない中、まさかの連勝で15位に滑り込み。
入れ替え戦でもボーフムにやられそうになりながらロイスの魂のアウェイゴールで辛勝するという、奇跡のような残留劇でした。
ところが、翌シーズンにチームが大化け。
ルシアン・ファーヴル監督のもと連勝を続け、4位でフィニッシュ!
12/13シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を果たしました。
そうして覚醒したチームは、テア・シュテーゲン、ジャカ、クルーゼ、ラファエウといった気鋭の戦力が暴れまくり、14/15シーズンは3位、15/16シーズンも4位と上位争いの常連に。
『5シーズンで3度のCL出場』という、2011年以前のチームを知る者には想像できない時代を築いたのでした。
ところが、幸せはそう長くは続きません。
若手の育成には定評があれど、実績を残した優秀な選手は国外ビッグクラブに買い漁られ(テア・シュテーゲンやジャカ)、さらに国内ビッグクラブのドルトムント様からは「使える選手を奪われ・要らない選手を押し付けられる」鹿島や浦和にとっての湘南のような 下請けさながらの扱いを受ける(ロイスとかトルガン・アザールとかクラマーとかギンターとか。さらにはファーヴル監督まで)ありさま。
正直、2015年頃の戦力をあと5年維持できていればCLベスト8、いや、うまくいけばベスト4にも届いたんじゃないか…なんて考えるのは私だけではないでしょう。
それでも、テュラム息子やザカリアなど身体能力の高い若手が台頭し、突き抜けきらなかったシュティンドルが主力に定着。
今季は前半戦で首位に立ち、毎年恒例である年明けのブレーキは御愛嬌ですがそれでもまだCL出場圏内の4位をキープするという、大変ひたむきで健気なチームなんです。
そして、サポーターもめちゃくちゃ熱い。
正直、5万人規模のスタジアムとしてはドイツで一番強力なサポーターだと思います。
(バイエルン、ドルトムント、シャルケはもっと箱が大きいですからね)
それでいて、暴力沙汰のトラブルはケルンとのダービー以外では起こらないという、
「熱いんだけど、ちゃんとしてる」
そういうサポーター像のクラブです。
実際に行くとわかるんですが、いい人が多いですしね。
ただのベッドタウンなので変にイキッてる奴もほぼいませんし。
なお、メンヘングラートバッハの街に行くには、ケルンやデュッセルドルフから近郊列車で40分くらい。
観光名所らしいものはありませんし、ホテルも少ないです。
泊まったらもっと街の良さがわかるかな?と思って2回泊まりましたが、本当にたいしたものは無いので、観光のためにではなく「ドイツの素朴な普通の街」を楽しむために訪れる場所と考えておいた方が良いでしょう。
強いて言えば、メンヘングラートバッハ中央駅の真ん前にあるケバブ屋さんは結構おいしいです。
3年おきくらいの感覚で4回訪れた私が頭を捻って考えてもその程度なので、それくらい、観光には適さない所です。
でも、グラートバッハが好きな人はきっとこう言うはずです。
「そこがイイんだよね!」
と。
★ もっとボルシア・メンヘングラートバッハのことを知りたい人は、サッカーキングさんのYouTubeコンテンツ「良平さん、心のクラブ…ボルシアMGの歴史を紐解く」をご参照ください^^
2 サポーター団体「FPMG」が企画。1人19ユーロでサポーターの顔写真を無観客試合のスタンドに掲出!
さて、自虐まみれのクラブ紹介の後は、今回の19/20シーズン延期開催分の無観客試合に向けてグラートバッハサポーターが計画した『ボルシア・パルクのスタンドへの顔写真掲出』の概要をお伝えしましょう。
この企画は、サポーター団体「FPMG」が主催。
参加費は、1人あたり19ユーロ(約2,200円)で統一。
そのうち2.5ユーロはFPMGに、2ユーロは「仔馬が仔馬を助ける」慈善キャンペーン(ド直訳ですいません)とボルシア財団に充当されます。
ただし…19ユーロだけなら安価に思えるのですが、支払いにはクレジットカードが使えず、指定された銀行口座への送金が必要。
日本からドイツへの国際送金となると1,000円近い手数料がかかるので、実際には3千円強の金額となります。
その金額の内訳も、私が実際にやってみた時の記録をご紹介しますので、次の章にまとめておきますね^^
参加方法は簡単で、スマホさえあればOK。
指定されたサイトにアクセスし、規約等に同意するとスマホのカメラで写真を撮る(あるいはインカメラで自撮りする)画面になるので、そこで撮影します。
取り直しもできるので、納得いくショットが撮れたらそれをアップロードし送信しましょう。
あとは、指定したメールアドレスに入金先口座が明記されたメールが届くので、それに従い国際送金。
入金確認後、自分の写真データがパネルとして切り抜かれ、ボルシア・パルクの希望のスタンドに掲出されるという流れです!
なお、実際にチームの全体練習がボルシア・パルクで行われた時の写真は以下のサッカーキングさんの記事をご覧ください ↓
4,500体ですでに結構な雰囲気。
さらに増えたらもっと凄い空間になると思いますよ!
3 【画像で解説】スマホで簡単! 顔写真のスタンド掲出に申し込む手順と支払い方法
それでは、実際に私が顔写真のスタンド掲出に申し込み、支払いまで済ませた手順について、画像とともにガイドしてまいりますね!
用意するものは、スマートフォンと銀行口座。
それだけでOKです。
手順1 ボルシアMGの公式サイト内にある以下の記事にスマートフォンでアクセス
(ドイツ語でも良いのですが、英語版の方がわかりやすいでしょう。)
手順2 記事内の、赤枠で示したリンクの箇所を選択すると、 パネル企画のページに遷移します。
手順3 同意事項や操作手順が表示されるので、読んでから各画面の白枠の箇所をタップします。
↓
↓
↓
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手順4 さあ、いよいよ撮影です!
フェイスブックやインスタグラムの機能ではカメラが作動しないそうなので、iPhoneならサファリ、AndroidのスマホならChromeを起動して撮りましょう。
こんな風に人型の枠が表示されるので、それに合わせて自撮りで自分の位置を調整。
これが案外難しいのですが、スマホを胸元の高さに合わせるとうまくいきます。
↓
手順5 撮影した写真の確認画面に移るので、撮り直したい場合は「TAKE AGAIN」を、これでOKな場合は「CONTINUE」を選択
手順6 パネル設置を希望するスタンドの位置や申込者の情報を入力します。
(2段目はシーズンチケット所有者向けの内容なので空白でOK)
ちなみに、ボルシア・パルクのシートマップは以下の通り。
私はいつもバックスタンド1階席のホーム寄り『11ブロック』で観戦しているので、3段目の掲出希望ブロック欄は「11」と入力しました。
手順7 以上でパネル作成の申し込みは完了です!
すると、すぐに自動送信メールが指定メールアドレスに届きます。
ここに送金先の口座番号等が記載されています。
↓
手順8 最後に支払いを。
国際送金は、普通に銀行で依頼しても良いのですが、メガバンクだと2,000円以上、比較的安い楽天銀行でも1,750円の手数料がかかります。
本当は手数料が激安な「TransferWise」という送金サービスをおすすめしたいのですが、現在125,000円以上の送金しか受け付けてくれないので、代案として「PayForex」を選択。
https://www1.payforex.net/remittance/euro-area/
ここなら、800円の手数料で19ユーロをドイツのFPMGの口座に送金できます。
国際送金には身分証明書やマイナンバーの登録が必要なので少し面倒ですが、こうしたサービスを利用すれば銀行よりも安い手数料で国際送金できますよ!
以上の手続きをすることでかかった費用は、パネルの申し込みと送金手数料で合計3,042円。
最初は「トータル3千円かぁ、結構かかるな…」と思っていましたが、4試合+練習の際にも選手の視界に入ると考えると、総合的に考えればそう高くないんじゃないかという気になってきました^^
特に最終戦はホーム開催ですし、そこで来季のCL出場権獲得、あるいは42年ぶりの2位フィニッシュを決めることができれば、出費には換えられない大きな達成感を得ることができるはず。
私の写真パネルが微力ながらその役に立つことができればとても嬉しいですね!
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「StayHome」の今、サッカーファンの皆様におすすめな楽しみ方は ↓ コチラの記事もどうぞ^^● 【イニエスタやモドリッチ試合着用ユニが当たる】Shirtumの寄付&抽選に応募してみた!
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まとめ:顔写真のスタンド掲出は日本からでも申し込み可能。再開するブンデスリーガがもっと楽しみに!
以上、今回はボルシア・メンヘングラートバッハのサポーターが企画した『サポーター顔写真のスタンドへの掲出』について、日本在住の私でも申し込めたその手順などを画像とともにご紹介してまいりました。
ヨーロッパ5大リーグの中でいち早く再開するブンデスリーガ。
選手や関係者の人たちが無事に全試合を無事に戦いきれることを願いつつ、我々ファンもその一瞬一瞬を大切に楽しんでいきましょう。
そして、有人開催が可能になった時には、現地で、あの素晴らしい雰囲気の中で、また思いっきり応援をしていきましょう!
◆ 世界66ヶ国を旅し 114試合を海外で観戦した経験、そして16シーズンにわたりJリーグクラブのコアサポをやっていた経験をもとに、海外サッカー・国内サッカー・代表戦などの情報や海外・国内の旅行情報、そしてマイルの貯め方も独自の視点でお届け!
もちろん東京オリンピックも10日間のチケットを当選済みで、ラグビーワールドカップも『チケット入手のコツ』を編み出して日本戦を含め開幕戦から決勝まで13試合を観戦。
今後は東京五輪のチケット先着販売を制するコツも掲載予定!
ブログに書けない内容は「サカ×マイル」のツイッターでもお伝えしています^^
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(この記事の情報は2020年5月12日時点のものとなります。状況により変更が生じる可能性もありますので、ご了承ください。)
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