【 J1は11/3に最終節 】 磐田・甲府・新潟・名古屋のうち1チームが降格。残留争いの決着は

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J1は今週11月3日(祝・木)に最終節を迎えます。
優勝争いはその後のチャンピオンシップで決まるものの、J2への降格は年間順位で決まるため3日の決着となります。
既に福岡と湘南の降格が決まっており(17位・18位)、残る降格は16位の1枠。
そこに入る可能性があるのは、13位ジュビロ磐田、14位ヴァンフォーレ甲府、15位アルビレックス新潟、16位名古屋グランパスの4チームです。
いずれも直接対決はなく、13:30同時開催の最終節4カードの結果で3チームの残留と1チームの降格が決まります。

今回は、明日の最終節を前に、各チームの残留の条件を整理しつつ、見どころをご紹介します。

各チーム 残留の条件

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・13位 ジュビロ磐田(勝ち点33・得失点差-14)

対戦:vsベガルタ仙台(アウェー)
残留の条件:
勝ちか引き分け→他会場関係なく残留
負け→甲府・新潟・名古屋のいずれか1チームが引き分け以下なら残留
3チーム全て勝っても、「名古屋が勝った点差+2点差」以内の敗戦なら残留

・14位 ヴァンフォーレ甲府(勝ち点31・得失点差-25)
対戦:vsサガン鳥栖(ホーム)
残留の条件:
勝ち→他会場関係なく残留
引き分け→新潟・名古屋のどちらかが引き分け以下なら残留
負け→新潟・名古屋のどちらかが負ければ残留f:id:soccer-mile:20161101220856j:plain

・15位 アルビレックス新潟(勝ち点30・得失点差-15)
対戦:vsサンフレッチェ広島(ホーム)
残留の条件:
勝ち→名古屋が4点
差以上で勝たない限り残留
引き分け→甲府が負けるか、名古屋が引き分け以下なら残留
負け→3点差以内の敗戦なら、名古屋が負ければ残留
名古屋が負ければ、新潟は「名古屋が負けた点差+2点差」以内での敗戦なら残留

・16位 名古屋グランパス(勝ち点30・得失点差-18)
対戦:vs湘南ベルマーレ(ホーム)
残留の条件:
勝ち→甲府と新潟のどちらかが引き分け以下なら残留

甲府と新潟がどちらも勝っても、磐田が負ければ名古屋は「磐田が負けた点差+2点差」以上の勝利で残留
引き分け→甲府と新潟のどちらかが負ければ残留
負け→新潟が負ければ、名古屋は「新潟が負けた点差-3点差」以内の敗戦で残留
(新潟が3点差以内での敗戦の場合、名古屋は点差にかかわらず敗戦で降格。)

各チームの見どころ

磐田
引き分け以上で残留。負けたとはいえ浦和相手に止めまくったGKカミンスキーの頑張りに応え、無失点で抑えられるかがカギ。ただし、全体的に押し込まれるとユアスタ独特の雰囲気にやられる可能性も。
エースのジェイ、アダイウトンだけでなく、太田、川辺やジョーカー・松浦を活かして敵陣での時間を増やしたい。
キーマン:MF川辺駿
敏捷性やテクニックに優れた彼がいかに前線にボールを運べるかに勝負が懸かる。一人少ない中でチームを3-0の勝利に導いた昨年11月の東京V戦のような活躍を期待したい。
ジェイ、アダイウトンを頼った苦し紛れのロングボールを多用して川辺の頭上をボールが行き来する展開になると、磐田の勝機は減っていくだろう。

甲府
残留する時の甲府ならモノにするであろう29日の湘南戦で、決定機すら乏しい敗戦。優勝も残留も懸からない鳥栖が最終節の相手なのはまだ良い方だが、ラインコントロールとカバーリングに優れたキャプテン・山本を中心に無失点で時間を進めるのは必須条件。

ダヴィやドゥドゥが猛マークに遭った際のオプションを用意できるか。
キーマン:MF黒木聖仁
長崎で昇格争いに貢献し、緊張感のある終盤戦を経験済み。鳥栖のタイトな中盤の圧力をかわしてチャンスメイクをできるか。
途中出場かもしれないが、湘南戦でのチーム全体の出来が悪かっただけに、リズムを加える存在になってほしい。

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新潟
エースのラファエル・シルバ、精神的支柱のレオ・シルバ、エアマスターの舞行龍ジェームズが出場停止で、レンタル契約の条件により野津田も欠場。4チームの中で最も厳しい陣容かつ最もハイレベルな対戦相手となるが、鈴木武蔵や山崎がチームを救えるか。

4点差以上での敗戦の場合、名古屋が負けたとしても新潟は降格する可能性があるため、特に前半は無失点・ノーカードで凌ぎたい。
今回よりもはるかに絶望的な状況だった2012年に大脱走を共に実現した大サポーターの前で、今回も残留を決めたい。
2012年・2013年の広島優勝に、ライバル撃破(仙台・横浜)で貢献していたのが新潟であり、広島就任前の森保監督が2年間新潟でコーチを務めていたことも興味深い。
キーメン:新潟サポーター
この2ヶ月でリーグ戦僅か1勝な上に、主力4人を出せないとなれば、もはや選手どうこうの状況ではない。
2012年の最終節札幌戦のような圧倒的な空気を作れるか。たとえ失点しても、チームに前を向かせることができるか。
もし失点後にスタンドまで意気消沈するようなことがあれば、大量失点の危険性は高まる。

名古屋
ボスコ監督就任を機に立て直したものの、磐田戦を現地で観た限り、±ゼロにはできていても上乗せまでには至っておらず。ディフェンスで裏を狙われるとかなり厳しい。

降格が決まっている湘南が相手だからと楽観視していたら、ほぼ確実に降格するだろう。なにしろ5月の対戦では、その湘南に負けているのだから。
J1での最後の試合となる湘南にとって、名古屋に今季2勝し降格させれば来季のJ2でかなり優位な気持ちで対戦できる、いわば「2017年J2 第0節」であり、モチベーションは高いはず。
名古屋は今季1度も逆転勝利が無いこともあり、ビハインドを背負う展開はなんとしても防ぎたい。
キーマン:田口泰士
キャプテンとして~というそのへんの記事にありそうなことを書く気はなく、単純に、彼が試合前にコイントスで勝てるかどうか。
というのも、湘南はアウェーでは時折逆エンドを選択することがあり、そうなると、ギアを上げたい後半に名古屋はサポーターを背にしてまぶしい方向へ攻めなければならない可能性がある。(3日の予報は晴天)
そうした時に、ただでさえ連動性に乏しい今の名古屋が、スタンドを含め一体となって湘南ゴールに襲い掛かれるかは未知数。
彼がコイントスに勝って「いつも通りの瑞穂」の試合の入り方をできるようになるかも重要か。
(まぁわかりませんけどね…。湘南からすれば、逆エンドを選べば前半まぶしくなりますし。あえて、前半で勝負を決める! と名古屋が逆エンドを取るのもアリです。
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4試合のチケット残券情報

各チームそれぞれ残留条件が異なり、時間の経過とともに様々な展開が考えられます。
こうした時ほど、ベンチやスタンドのざわつきを含めた生観戦の本当の醍醐味が味わえるはずです。

11月1日時点のチケットの残券は、
仙台vs磐田  完売or残り僅か
甲府vs鳥栖  余裕あり
新潟vs広島  余裕あり
名古屋vs湘南 完売

となっております。
仙台vs磐田は今日昼時点ではまだわずかに残っていたのですが、完売したのかもしれません。
少なくとも、甲府、新潟のお近くの方は、まだチケットが残っていますので、ぜひこの機会にシビレる経験をどうぞ。

私は、同じ3日に18時からJ2の岐阜vs群馬が控えていることもあり、瑞穂での名古屋vs湘南を選び、ダブルヘッダーを敢行します。
チケットは完売。「そうこなくっちゃ」という感じですね。
スタンドを含めた名古屋の残留への覚悟と、乗り込む湘南の意地。
どんな結果になってもJリーグの歴史に残る一戦になるでしょう。

普段代表戦や海外サッカーを観るのが中心という方も、この4試合は間違いなく面白い試合になりますので、ぜひチェックをしていただければと思います。

 

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