【 明日の結果がリーグの明暗を分ける? 】 ルヴァンカップ決勝の勝敗がその後に及ぼすかもしれないジンクス

Jリーグカップ「YBCルヴァンカップ」は、明日15日に決勝戦が行われます。
対戦カードは、今年元日の天皇杯決勝と同じく、ガンバ大阪と浦和レッズの顔合わせとなりました。
両チームのサポーターの方々は、決勝慣れしているとはいえ、わくわく感と期するものが混じった決勝前夜ならでは気持ちでいるのではないでしょうか。

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このルヴァンカップは、リーグ戦、天皇杯と異なり、一つの特色があります。
それは、『リーグ戦の最中に決勝が行われる』ということ。
天皇杯は勝っても負けても決勝でシーズン終了ですが、明日の決勝の結果にかかわらず、浦和レッズもガンバ大阪も来週末にはリーグ戦終盤の大事な試合が控えています。
そこで、今まで感じていた印象をもとに、ルヴァンカップ決勝戦の結果が翌週以降にもたらす影響を書いてまいります。
ガンバ大阪と浦和レッズのサポーターの方々のみならず、アルビレックス新潟など残留争いの残り3試合に照準を合わせている方々にも必見(?)のジンクスがいくつか判明しましたので、ぜひご覧ください。

 

準優勝チームは直後のリーグ戦で勝てない?

これ、私は前々から思っていたんです。
決勝戦で負けてしまったチームって、その後のリーグ戦で不調になることが多いような気がしまして。
ということで、前身のナビスコカップで近年決勝に進出したチームが、決勝戦の後、リーグ戦でどのような星取になっていったかを調べてみました。 

 

過去5年の結果から読み取るジンクス

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・決勝の直後のリーグ戦4試合の平均勝ち点は、優勝チームの1.9に対し準優勝チームは0.8と半減
→残り3試合の今季に当てはめると、平均値として、優勝の後は約6ptを重ね、準優勝の後は2~3ptにとどまる計算となります。

・2012年以降の優勝チームは、その後のリーグ戦のどこかで少なくとも2連勝する

 →今季のリーグは残り3試合なので、優勝チームは再来週の第16節では勝利することに?

・一方、準優勝チームがその後のリーグ戦で連勝したケースは無い

準優勝チームは、その直後のリーグ戦で勝つのは至難の業

 →過去5年で準優勝チームが直後のリーグ戦で勝ち点を挙げたのは、2013年の浦和のみ(△3-3仙台)。他4度は全て敗戦 

いかがでしょうか。
まぁ、過去5年という限られたサンプルの中での単なる数字遊びに過ぎないのはもちろんなのですが、カップ戦の決勝で敗れた後に臨む試合は、メンタル的にかなりキツいということは浮き彫りになったのではないでしょうか。
ちなみに、決勝で負けた直後のリーグ戦で勝ったのは2009年の川崎フロンターレまでさかのぼります。
また、準優勝チームの中で、その後のリーグ戦でナビスコ杯優勝チームよりも多くの勝ち点を取ったのは2010年のサンフレッチェ広島までさかのぼるという結果になりました。

 

残留争いにも影響!? 22日からのリーグ戦残り3試合の展望は

では、今季はどうなるのでしょうか。
ガンバ大阪と浦和レッズのリーグ戦残り3試合の日程を見てみましょう。

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なんと、現在熾烈な残留争いに身を置く年間順位14位・アルビレックス新潟が、来週末はレッズと、再来週はガンバと対戦します。
新潟に至っては最終節もサンフレッチェ広島が相手でかなりタフな3連戦となりますが、来週か再来週の片方ではワンチャンあるかも!? と考えて臨むと精神衛生上良いかもしれません。
また、13位・ジュビロ磐田も、次節名古屋グランパスとの直接対決に勝てば安心感が出るかもしれませんが、この試合を落とすようだと再来週の浦和戦は降格圏転落阻止のために重要な試合となります。
2012年以降のナビスコ杯優勝チームがその後のリーグ戦のどこかで2連勝するというジンクスが本当になれば、浦和レッズがルヴァンカップで優勝した場合、リーグ戦のラスト3試合の中央にあたる磐田戦は必ず勝つということになりますので、そうなると磐田にとっては来週の名古屋戦で勝つことがより一層大きな意味を持つことになります。
逆に言えば、15位・名古屋グランパスにとっては、浦和がルヴァンカップを制した上で自ら次節で磐田を倒せば、「大脱走」がより現実味を帯びてくるかもしれません。 

優勝争いにおいても、現在年間2位・川崎フロンターレは、浦和レッズの失速を心のどこかで期待しているようなしていないような現状かもしれませんが、仮に浦和が準優勝に終わったとしても、川崎は好調になっているかもしれないガンバと最終節で対戦しますので、どちらの結果でも一長一短といったところかもしれません。

 

見どころは明日の試合だけではない

今回は、リーグカップの決勝がその後のリーグ戦に及ぼす影響について調べてみました。
(あくまで「過去5年間の実績の通りになったら」という切り口での話ですので、本稿で思わしくない結果になっていてもあまり気を悪くなさらないでくださいね。。)

言うまでもなく、明日の決勝戦は両チームにとって重要な試合です。

ガンバ大阪は、リーグ戦でのチャンピオンシップ進出は難しい状況ですが、ホーム・吹田スタジアムで決勝が行われる天皇杯での進撃に向けて狼煙を上げたいところ。

浦和レッズにとっては、ルヴァンカップを制すれば、その後のタイトルラッシュに繋がり得る可能性がある、ターニングポイントかもしれません。それくらい、今のチームの成熟度は高い水準にあるはずです。 

それだけでなく、明日の試合は、来週末のリーグ再開に備えている各チームやリーグ全体の流れに変化を与える一戦となるのではないでしょうか。
明日の勝者にはもちろん、たとえ敗れてしまったチームにも、今回挙げたジンクスを破るような奮起を次戦以降は期待したいですし、対戦が控える各チームには、ファイナリストと対等以上に戦うようなパフォーマンスをリーグ再開後には見せてほしいと思っています。 

明日の決勝戦は、13:05キックオフ。
当事者の方々も、そうでない方々も、この一戦はもちろん、その後の流れにもぜひ注目していただきたいと思います。 

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