「1枚のチケット」~東京オリンピック無観客開催決定に寄せて~

7月8日夜に、ごく一部を除き無観客開催となることが決まった東京オリンピック。

それを受け、2年前のチケット当選から長らく観戦を楽しみにしていた一ユーザーとして、率直な気持ちを綴りました。

 

先に謝っておきます。今日はいつもと違いちょっと感情的なお話をさせてもらおうと思います。

内心は怒りや虚しさや悲しさや喪失感が渦巻いたままですが、なるべく人を不快にさせないよう表現には留意していきますので、よろしかったらお付き合い頂ければ幸いです。

 

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奪い去られたオリンピックチケットに思いを馳せて

今回の東京オリンピックでは、私自身、自分や家族・親類の申込分を含め 11日分のチケットを当選していました。
これまでの国際大会のチケット入手の経験から、ある程度抽選販売の当選確率を高められる申し込み方法も身に付いていましたから。
そのあたりはチケットの一次抽選販売が行われた2年前から随時ブログに書いていた通りです。
その中には、もちろん家族で行くつもりだった試合もありましたし、両親(来週ワクチン2度目接種予定)にプレゼントする予定の試合や、姉夫婦一家に行ってもらおうと取っておいた試合もありました。

 

コロナ禍に見舞われた2020年。
Jリーグが有観客での試合を再開してから、私も9月から徐々にJリーグの試合を観に行けるようになり、行くからには絶対に感染することのないように、小型消毒液や除菌シートも持参し、何か食べたり飲む時には必ず片手を口の前にかざすようにしてきました。
毎週のように試合に行くサポーターの方々こそ、「絶対に自分が迷惑をかけることのないように」と、こうした行動をしてきた人が多いのではないでしょうか。
何かあったら確実に攻撃の対象になってしまいますし、クラブやリーグ、ひいてはサッカー界全体にまで影響が及んでしまいますからね。

 

 

そんな中、今年の1月には収容人数50%「24,219人」を動員した国立競技場でのルヴァンカップ決勝にも行きましたし、
4月には実証実験を兼ねて「17,615人」が味の素スタジアムへ詰めかけたFC東京対川崎フロンターレの試合にも行ってきました。

 

特に味スタでのこの試合は、生まれた6ゴールもさることながら、これだけの規模のサポーターがいなければ発生することのないボリュームの手拍子や渦巻く感情をダイナミックに感じることができ、今年観戦した試合の中で今のところ最も印象深い試合となっています。
単なる数字というだけでなく、サポーターが詰めかけた人数というのは試合という「生き物」のパワーを大きく左右するということを再認識しました。

 

さて、そうして 制限のある中でもきっとオリンピックは開催されるんだろうなと思っていた6月に一旦決まった「収容人数の50%以下または1万人以下」という開催条件。
それによって、サッカーなど大規模会場のチケットは軒並み再抽選にかけられることとなりました。
でも、内心では「プロ野球やJリーグも1万人や5千人の制限下で開催されているし、仕方ないかな」と思っていたのが本音。
少なくとも、再抽選の対象外となったハンドボールやバレーボール、水球といった競技は生で観戦できることが決まったことも心の支えになっていました。

 

ところが。
皆さんご存じのように、昨夜7月8日に決まった「一都三県での無観客開催」。
北海道も有観客開催を断念し、茨城県でのサッカーも学校連携招待のみ入場可とする方針のため、一般客が観戦できるのは宮城県(サッカー)、福島県(野球・ソフトボール)、静岡県(自転車競技)のみと大幅に削減されました。

 

つまり、
『2年以上前から楽しみにオリンピック観戦計画を立て、望み通りに複数当選し、万単位のお金も払ったのに、五輪開幕直前でその楽しみを全部奪われた』
と感じざるを得なかったのですよ。
それが、私個人の偽らざる気持ちです。
17時キックオフの宮城スタジアムでの試合は首都圏からの日帰りも可能とはいえ、こう決まった趣旨を踏まえたらそれを実行する気にはなれませんからね、現実的には。
私が宮城の人だったら「関東の奴なんて来るんじゃねぇ」と思っても不思議ありませんから。

 

私も人間なので、この決定に対する怒りの気持ちは小さくありません。
細かいことは皆さんそれぞれの思想があるでしょうからここで触れるようなことはしませんが、
与党にも、野党にも、マスコミにも、中止派の人たち(この人たちはもともと興味もチケット持ってませんから根本的にチケット所有者とは相容れないのは当然として)にも、怒りの気持ちは湧いたままです。

 

でも、それ以上に募っているのは、悲しさと喪失感なんですよね。
夏季オリンピックそのものは次は3年後にパリで予定されていますし、旅費の面でも 当サイトのメインコンテンツで再三お伝えしていお金をかけず・飛行機にも乗らずにマイルを大量に貯める方法 さえ回していけばマイルで航空券を取れるので大した問題はないんですが、
「オリンピックを自宅から30分で行ける試合会場で観戦すること」
「仕事帰りに会社の同僚とオリンピックを観戦すること」
そしてなにより、
「こどもに『オリンピック、両親や祖父母と一緒に観戦できてとっても楽しかったな』と記憶してもらうこと」
は、もう一生叶わないのです。
(その頃80歳近くになっている私の両親をパリやロスに連れていくのは無理ですもん、さすがに。)
それだけ、待望のチケットを取り消された悲しさ、奪われた喪失感というのは整理するのが難しい気持ちなのです。

 

 

きっと、東京オリンピックが終わったら、PDFのオンラインチケットであって印刷した用紙をずっと記念に残しておいて、こどもが大人になる頃になっても大切にし続けていたことでしょう。
スポーツが好きな人って、きっと大事なチケットを捨てられない人が多いんじゃないかと思うんですよね。
おそらく、ライブや演劇などによく行く人も同じはず。
好きなものがある人って、きっとそうなんじゃないでしょうか。

 

私自身、今は引退しましたが長い年月Jリーグクラブのコアサポをやっていて、
25年以上前に両親に旧国立競技場に連れて行ってもらった試合のチケット、
J1に昇格した試合のチケット、
PK戦で負けてあと一歩のところでタイトルを逃した試合のチケット、
初めてタイトルを獲った試合のチケット、
海外に乗り込んだアウェイゲームのチケット、
クラブワールドカップで世界的名門クラブと対戦した試合のチケット、

入手にめちゃくちゃ苦労した、日本代表のワールドカップ出場が懸かった試合のチケット…

 

こうしたチケットを、ずっと捨てられずに今も持っています。

 

あるいは、海外でサッカー観戦をすることにも少年時代から憧れていたので、
初めてヨーロッパで観戦した試合のチケット、
初めてプレミアリーグを生で観た試合のチケット、
歴史的名勝負となったUEFAチャンピオンズリーグ決勝『イスタンブールの奇跡」を観戦した時のチケット、
現地のダフ屋 お兄ちゃんとキックオフギリギリまで交渉して定価割れで買ったパルマでのセリエAプレーアウト(残留/降格決定戦)のチケット、
アルゼンチンのサンロレンソの試合でスペイン語がわからず間違って買ってしまった子供料金の当日券、

発売日に日本から販売サイトへアクセス成功してゴール裏前列の席でド迫力の生観戦ができたチェルシーやスパーズの試合のチケット…

 

これらのチケットも、風化しないように今も透明のシートに挟んで宝物として大切に保管しています。

 

 

そう。
私はそんなに強い人間ではないので、人並みに過去に味わった感情を思い出したい気持ちになることもありますし、その思い出に触れることで、
「よし、また頑張るか」
と前を向ける気持ちになれることもたくさんありました。
きっと、これからだってそうでしょう。

 

チケットって、その試合や公演を観られる権利だけを意味するものではないのです。
その時の自分や周囲の人たち、そしてその時の感情が詰まったものなのです。

 

1枚のチケットには、それだけの重みがあるのです。
ただの物体としてだけなら、とても薄っぺらくて、風が吹けば飛んでいくような軽い物ですが、
その重みは時としてレンガに勝るほどにもなるのです。

 

 

きっと、東京オリンピックのチケットも、私や私の家族、友人たちにとって、そんな存在になってくれたことでしょう。
でも、そのチケットを、「無観客開催」という決定で260万枚も奪い去ることの重みを、そう決断した側の人たちは果たして認識していたでしょうか。
一枚一枚のチケットの重みが、260万枚分もあるんですよ?
想像できますか?

 

もちろん、組織委員会も政府も東京都もIOCも、誰も好き好んで無観客にしたかったわけではなかったことでしょう。
それは理解しています。
しかし、その決定に至るまでのプロセスで、利権や政局、秋の総選挙に向けた思惑などばかり優先されていたのではないかという気持ちが拭えません。
それが、とても悔しく、虚しく、歯がゆいのです。

 

「アスリートにとって」「お客様(チケット購入者)にとって」という観点で熟考してくれた人は、果たして居たのでしょうか?
『1枚のチケットの重み』を十二分に理解した上で260万枚ものチケットを無効にする決断を下した人は、果たして居たのでしょうか?

 

正直、アスリートでもない菅総理や丸川大臣にそれを求めるのは酷だということはわかっています。
でも、せめて、JOCの山下会長、組織委員会の橋本会長には、その一面をわかっていてほしかった。
「アスリート」「観客」と あまりにも遠くなってしまった「政局」との距離をつなぎとめる存在でいてほしかった。
私たち以上にスポーツやアスリート、オリンピックの価値を知っているはずの人たちなのだから。
あなたたちは満員の観衆の中でオリンピックを戦って、国民に感動を与えて、その上で今の立場に就いている人じゃないんですか?と。

 

なのに、彼らから発せられたのはただの事務的な「言葉」に過ぎず、オリンピアンとしての「感情」を感じることができなかったことが、一人のスポーツファンとしてとても残念です。




気持ちの整理をしながら考えてみたこと

さて。

まぁそんなことをずっと言っていても仕方ないので、少しでも気持ちをプラスの方向に持って行くにはどうすればいいか、少し考えてみました。

 

まずは、非常に限られた中はありますが、宮城・福島・静岡の有観客セッションのチケットを取れている方々、思いっきりオリンピックを楽しんでください
これはあなたたちだけの特権です。

せっかく先日、【東京オリンピック】現地観戦おすすめグッズ8選!応援や熱中症予防に最適な品を国際大会リピーターが伝授! という記事を作ったのにほとんど活用範囲のない無用の長物と化してしまいましたが、オリンピック現地観戦を実現できる皆さんはぜひ私の分まで楽しんでください!

 

私自身、宮城や福島で暮らしていたことがあったので、これらの地域の人たちが少しでも「オリンピック、楽しかったな」と思えるのなら私の気持ちの救いになります。
当時お世話になった人たちが観に行けたらなお嬉しいですね。

もし明日10日未明に結果がわかる再抽選で落選した人がいたら、「生き残ったと見せかけてからの突き落とし」ですからある意味私たち関東在住者よりショックが大きいと思いますので、私で良ければ愚痴ってください。
あなたたちとならきっと仲良くなれると思います(笑)。

 

続いて、オリンピック直前の壮行試合を観戦できる皆さん。

サッカーのU-24日本代表のホンジュラス戦やスペイン戦、バスケの埼玉での壮行試合など、観に行ける人はぜひ五輪本番の分まで応援なさってください!
サッカーの2試合のチケットは基本的に完売状態が続いていますが、また時々急に復活して購入可能になる可能性がありますので、大阪や神戸で観戦したい人はぜひコチラの記事もどうぞ^^

 【U-24日本代表チケット入手テク】五輪直前スペイン戦・ホンジュラス戦のチケット入手戦略をご紹介

 

もちろん、一番大切にされるべき五輪出場アスリートの皆さんについても。

今の時点では「日本頑張れ!」「●●選手頑張れ!」という気持ちにはなれませんが(だって、現地でサッカーやハンドボールの日本戦も観られるはずだったんですから。切り替えられませんよ簡単には)、あと10日くらいしてそういう気持ちになれたらいいなと思っています。

虚しくなるからテレビ中継はあんまり見ないかもしれませんが。
体操の平岩優奈ちゃん以外。

 

そして、次のオリンピックについて。

うーん、今は「東京五輪は行けなかったけどその分パリ五輪には行きたいな!」とは考えられません。
これっぽっちも。

だって、スポーツの祭典というより利権の祭典だって完全にバレたわけじゃないですか、今回で。

2024年にはその直前までユーロ2024がドイツで開催されるのでそっちの方がサッカーファンとしては間違いなく面白いですし、フランスに行くなら前年秋にラグビーワールドカップがありますからね。
もう組み合わせや試合日程も決まっており、ニースでのイングランドvs日本、ナントでの日本vsアルゼンチンなどをイメージしただけで胸が震えてきます。

 

極論、個人競技は別として、大抵の球技はオリンピック以外に『世界一を決める大会』がありますから。

パリオリンピックに行くとしたら、ユーロ2024が開催される6月~7月に休暇が取れなかった場合の代案どまりですね、今の気持ちでは。

 

 

最後に、次に現地観戦したい国際大会について。

サッカーファンとしては、来年の11月~12月にカタールワールドカップが控えているので、こちらの現地観戦を目指したいところですが、”1年半かけてもこの程度”という日本の政策や世論からするに、あと1年4ヶ月経っても帰国後の14日間隔離が撤廃されていない状況や「海外旅行に行くなんてもってのほか」という同調圧力の継続が十分に考えられます。

仮に行けたとしても、ノーマスクの男たちがスタジアムに集って叫んでいる今のEUROの中継を見ていると(因果関係はわかりませんがロンドンでの感染も増加していますし)、こうした環境へ飛び込みに行くのはまだまだ現実的には難しいだろうなと感じますしね(^^;

行けるとして、2023年のラグビーワールドカップ フランス大会か、2024年のユーロ、あるいは2023年8月~9月に予選リーグを沖縄市で開催するバスケットボールのワールドカップが近いうちの目標になるでしょうか。
もちろん、カタールワールドカップも日本人旅行者の現地観戦が現実的に可能になりそうであれば、それに合わせた情報を随時載せていこうと考えておりますので、その際はまたギアを挙げていきますのでぜひお付き合いをよろしくお願い致します^^

 

 

以上、今回は 東京オリンピックがごく一部のセッションを除いて無観客開催になったことについての個人的な想い を書かせて頂きました。

 

5年近くブログを続けてきて、情報ではなくただの感情を書いただけの記事というのは多分これが初めてのこと。

無理に共感していただかなくてもここまで読んで頂けたならそれで十分ですし、まして反論も不要ですが(笑)、一人のチケット購入者の魂の叫びとして、どなかの胸に残るものとなれば多少なりとも救われる心境です。

 

繰り返しとなりますが、宮城・福島・伊豆などでオリンピックの競技を観戦できる皆さんは、ぜひぜひ、思いっきり楽しんでくださいね!

草葉の陰から見守らせて頂きます。

 

 

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66ヶ国を旅し 114試合を海外で観戦した経験、そして16シーズンにわたりJリーグクラブのコアサポをやっていた経験をもとに、海外サッカー・国内サッカー・代表戦などの情報や海外・国内の旅行情報、そしてマイルの貯め方も独自の視点でお届け!
もちろん東京オリンピックも10日間のチケットを当選済みで、ラグビーワールドカップも『チケット入手のコツ』を編み出して日本戦を含め開幕戦から決勝まで13試合を観戦。

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(この記事の情報は2021年7月9日時点のものとなります。

 

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